2025年に迎えた京都市とイタリア・フィレンツェ市の姉妹都市提携60周年を記念した作品。京都とフィレンツェ、パオロの目を通したそれぞれのシンボルが大胆に描かれています。中央に配した赤い太鼓橋は友好の懸け橋をイメージ。京都側のフレームには着物からインスピレーションを得た模様、フィレンツェ側には伝統工芸であるマーブル紙の模様やフィレンツェの紋章が縁取られ、躍動感を与えています。綴られているイタリア語はフィレンツェ出身の詩人、ダンテ・アリギエーリの叙事詩「神曲(La Divina Commedia)」から引用された一節です。

中央に散りばめられた数字やイラストが象徴するのは、頭に思い浮かんでは消える様々な考え事。その周りを取り巻くように駆け巡るのは、安らかな眠りへといざなってくれる羊たち。羊の数が増えてしまうような眠れない夜でも、甘美な夢を見られますように…という思いが込められています。

ギリシャ神話の「ミノタウロスの迷宮」にインスパイアされた作品です。ミノタウロスが閉じ込められたとされる複雑な迷宮を迷路で表現し、ファンシーさ漂うイラストがコントラストを与える、パオロのシニカルなユーモアの魅力にあふれた一枚です。

「プロフェータ（イタリア語で預言者）」は、タロットカードになぞらえたシニカルでポップなイラストで構成されたストールです。「目」は魔除けや開運のシンボルとして描かれ、神秘性の象徴としてインパクトを放ちます。